ライブのおはなし

「本の日スペシャル」

2023年11月11日の「本の日」に開催された、しろくま図書委員会の第四回ライブ「本の日スペシャル」。このライブは、春からの物語の「総集編」として、初めての人にも分かりやすく、これまでのファンには懐かしく楽しめる構成となった。

ライブは、宮野くんの「図書委員のあのこ」への尽きない興味を歌う「ねてもさめても図書委員」でスタート。続くMCで宮野くんは、昭和の中学校を舞台に、野球少年が図書委員の女の子に夢中になるという物語の基本設定と、これまでのあらすじを丁寧に紹介した。「きみと話せる本」では、彼女と近づきたい宮野くんの切実な願いが歌われた。

図書委員が登場し、「本が好き」で自己紹介代わりに圧倒的な本への愛を歌い上げると、宮野くんも「本はにがて」で自身の家庭環境と本への複雑な感情を吐露。そして物語は、二人の出会いの場面へ。「踊り場でシャドウ」で宮野くんが図書室の窓越しに彼女を見つける様子が、「はじめまして」で彼が意を決して図書室へ潜入する緊張感が描かれた。

一方、図書委員のあのこは「世界は図書室から始まる」で本の世界への高揚感を、「あなたに会いに」で本の中の登場人物への深い没入を見せる。ここで一度「休憩・歓談」となり、宮野くんは今月の新曲として、本のレビューの楽しさを歌うアップテンポな「ミラクルレビュー☆ブックレビュー」を披露した。

後半は、夏の思い出と彼女の「秘密」に迫る展開へ。「あのこの秘密」で、宮野くんが彼女の「白い耳」姿を目撃した衝撃が歌われた。そして図書委員は、厳かに「しろくま宣言」を行い白耳を装着。「夏のしろくま行進曲」を歌い、白い耳が図書委員会のトレードマークであることを示した。宮野くんは、秋に彼女の真似をして落ち葉拾いをしていたエピソードを語り、図書委員は「秋のしおり」でその活動内容を明かす。二人のすれ違いは「すれちがいの図書室」でコミカルに描かれた。

キャラ解放タイムでは、柏原はねみが物語設定の裏話や楽曲制作の経緯(1年で多数制作)を語り、観客に合唱への参加を呼びかけ。「読書日和」を会場一体となって歌った。
物語に戻り、宮野くんが彼女の正体(同じクラスの後ろの席)を知るクライマックスシーンが「ころがる消しゴムのように」で描かれる。教室での彼女の様子は「妄想モンスター」でユーモラスに表現され、観客も合いの手で参加。二人の本に対する価値観の違いは「たかが本されど本」で改めて示された。放課後の図書室の情景「私は誰より図書委員」の後、本編は図書委員の仕事歌「本の住所」で締めくくられた。

アンコールでは、宮野くんが「総集編」の補足として、板橋区中央図書館の移転を題材にした新曲「図書館へつづく道 ー私編」を披露。図書委員の新しい図書館への期待感を込めた歌声で、この日のスペシャルなライブは幕を閉じた。

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