ライブのおはなし

「しろくま図書委員会の春学期2025 こみみたてまつります」

2025年4月26日、活動開始から三度目の春、そして記念すべき第十回ライブとして開催された「しろくま図書委員会の春学期 こみみたてまつります」。このライブでは、宮野くんが図書委員のあのこたちの会話の謎解きに挑む、という新たな局面が描かれた。

ライブはインスト演奏の後、「世界は図書室から始まる」でエネルギッシュに開幕。MCで宮野くんは、物語が三年目を迎えてもなお中学二年生のままであることを説明し、「エンディングはまだまだ先」と宣言。今回は宮野くんの「謎解き」がテーマであることを告げ、物語の導入として彼が図書室に初めて潜入する「はじめまして」を披露した。

物語は、宮野くんの「観察メモ」という形で進行する。彼は図書室で、図書委員のあのことその仲間たちの会話を「こみみにはさみ」、その意味不明な言葉(「オセロはシェイクする日」「三手は10ページにあり」など)をメモしていく。一方の図書委員は「本が好き」で変わらぬ読書愛を示し、宮野くんは「ころがる消しゴムのように」で描かれる、同じクラスにいながらも縮まらない彼女との距離にやきもきする。

中盤では、図書委員が自身の「ひみつの時間」を「私のひみつ-昼休みの図書室」で歌い、宮野くんのメモの謎は深まるばかり。恒例の白耳装着と「しろくま宣言」の後、「私は誰より図書委員」で彼女の誇りが示された。宮野くんはさらに「星野のおじさま」「豊島園好きー」といった謎の言葉をメモし、彼女に近づくため、彼女の好きな本を知ろうと「きみと話せる本」で切ない想いを歌う。

物語は、図書委員が本を読んで落ち込む「本の続きを生きる」と、宮野くんが本屋で彼女を想う「本が好きなきみを」で、二人の本に対する向き合い方の違いを描写。図書委員は未完の物語へのもどかしさを「物語のつづき」で歌った。キャラ解放タイムでは、宮野くんが「こみみ」の謎解きにAI(チャットGPT)を活用した裏話を披露し、言葉の聞き間違いというテーマを解説。そして、この日のメインテーマである新曲「こみみたてまつります」が披露された。「としまえんが好き」→「ドストエフスキー」、「オセロはシェイクする日」→「オセロー by シェイクスピア」といった、宮野くんの壮大な聞き間違いの数々がユーモラスに歌い上げられ、会場は笑いに包まれた。

ライブ終盤は「リーディング・ハートビート」「妄想モンスター」で観客との一体感を高め、本編は「本の住所~NDCコードのうた」で締めくくられた。その間奏で、宮野くんが「星野のおじさま」が「星の王子さま」だったことに気づき、ついに謎を解明する重要な一歩を踏み出す。「読んでみる。正解!」という彼の決意で、物語は大きな進展を見せた。アンコールでは、宮野くんが「星の王子さま」を読んだことを報告し、「大人になんかならないって決めました」と宣言。「きみも図書委員にならないか」で、新たな気持ちで図書委員会の世界へ観客を誘い、記念すべきライブの幕を閉じた。

宮野くんの聞き間違いというコミカルなすれ違いを通して、二人の世界の隔たりと、それを乗り越えようとする彼の健気な努力、そしてついに謎を自力で解き明かす成長を描いた、笑いと感動に満ちたライブだった。

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