しろくま図書委員会

しろくま図書委員会の春学期 2025 こみみたてまつります

ライブ動画の販売、はじめました。

次回予告

2025年8月3日日曜日 14時ごろ開演(詳細未定) 「みみフェス」於 MASH RECORDS(神楽坂)

出演 イシヅヤシン しろくま図書委員会

(注意1)みみ特典 あり(入場時 みみをつけていただくと、お土産を差し上げます)

(注意2)おやつ持ち込み自由(ゴミは全てお持ち帰りください)

ご予約はこちらまでご一報ください。

活字好きなあなたのための、しろくま図書委員会のこれまでのお話

※次のライブのために、読んでおきましょう。まだ、間に合います。

リーディング・ハートビートinウィンター ~冬はしろくまの季節です(2025年2月1日)

2025年2月1日、通算10回目のライブ「リーディング・ハートビートinウィンター ~冬はしろくまの季節です」は、当初予定の、馴染みの曙橋のコタンでしたが、2024年末にそのお店が蒸発したため、明けて正月の4日。すなわち開催4週間前に頼み込んだ会場になりました。

こんにちは、しろくま図書委員会、宮野馨です。こちら、図書委員のあのこです。という挨拶に次いで

こんにちは、あのこです。みなさま、長らくお待たせいたしました。しろくま図書委員会、3か月ぶりの開催となります。そして、通算10回目のライブです!(拍手ー!)

リーディングハートビート、インウィンター 冬はしろくまの季節です?へご来場、誠にありがとうございます。みなさま、覚えていらっしゃいますでしょうか、前回は11月3日、レコ発ワンマンライブにて、お話としては15年後、宮野くん29才のある晩の物語となっていました。さらにその前の8月10日、夏のライブではスピンオフ、宮野くんのおばあちゃんが登場していましたね。ですから、中学校の教室や図書室でのお話としてはそのさらに前の4月27日、今回はその続きということになります。もう、こうなると誰も覚えていませんね。かくいう私も忘れちゃってました。ですから、今日は、最初からやっちゃいます。

というわけで、しろくま図書委員会の設定その1。舞台は昭和の中学校の図書室のあたりです。本は読まない、野球に夢中な宮野くんが、通りかかった図書室の中で静かに本を読んでいるあのこを見かけた歌、踊り場でシャドウ、から、と、行きたいところですが、その前に。

しろくま図書委員会にとっては本年明けたばかりです。本の魔法は一生続く、ハッピーしろくまイヤー、からお送りします。皆さん手拍子足拍子ハモなどなど、どうぞよろしくお願いします。

ハッピーしろくまイヤー♪

新年明けて 今年こそと
気合入ってる あなた

気になる人に 今年こそは
接近したい きみも

しろくま図書委員会が
しっかりお手伝いいたします

図書室の扉は魔法のトビラ
ひらけ、しろくまイヤー!
明日のあなたを輝かせる
本を探してあげましょう
ハッピーハッピーしろくまイヤー

読書習慣 身につけたら
向かうところ 敵なし

成績だって うなぎのぼり
問題解決 ザッツオーライ!

しろくま図書委員会は
心底ユーザーフレンドリー

図書室の書架は呪文の宝庫
いでよ、しろくまイヤー!
昨日のあなたもびっくりの
本を見つけてあげましょう

ハッピーハッピーしろくまイヤー

一期一会の出会いでも
本の魔法は一生続く
どんな未来がこようとも
しろくまが応援します!

ハッピーニューイヤー
ハッピーしろくまイヤー
ハッピーニューイヤー
ハッピーしろみみイヤー

踊り場でシャドウ

コントロールを磨きたくて
誰もいないところを探したよ
こっそり練習できるような
昼休み だれもいない屋上

シャドウピッチ 無心で繰り返す

急な雨に降られたので
踊り場に降りてきたんだ
かがむと見える窓のはしに
突然誰かが見えたので

シャドウピッチ無心で繰り返す
シャドウピッチ無人の踊り場で

昨日今日でわかったのは
そこは図書室というところ
ここもそこもこの時間には
僕らの他は誰もこない

シャドウピッチ 無心で繰り返す
シャドウピッチ 無心で繰り返す

宮野独白

昼休みや放課後に、図書室の小窓から図書委員のあのこを眺めています。いえ、もちろん眺めているばかりではなく、これまでにいろいろなアプローチをして来ました。  舞台は、昭和の中学校です。例えば全く入ったことのない図書室にビクビクしながら入ってみたり、何度目かには本を借りてみたり、あのこが同じクラスと知ったあとは教室では消しゴムを転がし、近所に新しい図書館が出来ればさきまわりを企てたり、図書委員あのこのお勧めの本に勝手にしおりを仕込んだり。しかし、それで二人の間に何が起こることも無く、今年も冬休みが明けました。

冬のひだまり

冬の空はどこまでも青く 息は白くて
休み明けの図書室は少し 人が多くて

いつもの席にきみがいない 
ああそうか 光さしこむ場所がかわったから
きみは ひだまりの席で
今日も ゆっくり本のなか

冬の日差しいっぱい背中に 受けながら
ページめくるたび揺れて光る 結んだ髪

そこは冬の特等席
ああだけど 冬は明るい時間が短いから

きみは しんけんな顔で
今日も ずっと本のなか

どこへ行けばきみに会えるのか
わかったけれど どうしたらいいのかな

きみは ひだまりの席で
今日も ゆっくり本のなか

きみは しんけんな顔で
今日も ずっと本のなか

図書委員

 それに対して、図書委員のあのこは宮野くんに目をくれることもなく、真冬の今もただただ本に夢中です。そんな歌を続けてお聞きください。

雪の日も本のなか

午後から降り出した 雪の日の図書室は
いつもより静かで そっと歩く
本が音を吸い込んで 雪が音を吸い込んで

雪が積もる間 どんな本を読もうかな
ときどき窓の外 見たりなんかしながら

  見慣れた木々も街も 真っ白な帽子かぶって
まるで本の中の世界みたいになる

下校時間が早まった 雪の日の図書室は
もう片づけの時間 貸し出しが終わる前に
借りてゆく本選んで ていねいに本選んで

明日は休みだから 長い本を読みたいな
やがて雪がやんだら 窓を開けてみたりして

晴れた夜空にのぼる 白い月照らす雪の野原
まるで本の中の世界みたいになる

私の夢 ー ららら背表紙

私には夢がある
好きな本をたくさん集めて
私だけの本の部屋をつくること

どんな順番で 並べよう
どんな大きさで 揃えよう
ああ あの小人たちの絵本は 真ん中に飾りたい

ららら 背表紙を眺めれば さまざまな文字が躍る
ららら 手と手をとりあって 朝まで踊り明かしましょう

私には夢がある 
素敵な本に囲まれた部屋で
気になるあの人と語り合うこと

どんな装丁が 好きですか
どんな書体が 好きですか
ああ 図書室でも同じように 話せたらいいのに

ららら 背表紙を読むだけで いろいろな事がいえる
ららら 目と目を交わし合って 朝まで語り明かしましょう

図書委員は唐突にみみをつけ「宣誓!」

宮野焦り、「ちょっとまって。年の初めに盛り上がるのはいいけれども、1人で耳をつけないで。せっかくならご一緒に、って、ずっとやって来たじゃないですか。」

図書委員 だってみなさんもうつけてるし。私も早くつけなきゃと思って!みなさーん、 かわいい? みんなもかわいー!

(恒例のかわはらを怠らずに挟みます。)

それではではみなさまご唱和願います。

しろくま宣言
宣誓! 私たち しろくま図書委員は、本を愛し、本に愛される活動を行うことを、ここに宣言いたします。
令和7年二月1日 しろくま図書委員会
ありがとうございますー 123 

私は誰より図書委員

幸せをつかむなら 後ずさりしてちゃだめね
本からそう教わった 私は無敵な図書委員

読めば読むほど重なる経験 どんな敵だって怖くない
縦横無尽に駆け抜けたパラレルワールドはここかしこ

本の世界は無限の世界
迷い込んだら戻れない? いいえ心配はいらないわ
チャイムがなれば ここはいつもの図書室だから

悲しみをいやすなら 背中を向けてちゃだめね
本からそう教わった 私は夢見る図書委員

読めば読むほど重なる人生 高くなってく経験値
以心伝心で共鳴した あの人たちはいまいずこ

さあ あなたも本を手にとって
素敵な体験重ねましょ 初めてだって大丈夫
本の借り方 探し方 教えてあげるから

貸出カードは5枚目 校内一位じゃないけれど
何でも聞いてください 私は誰より図書委員

何でも応えてあげる 私はあなたの図書委員
初めてだって大丈夫
でも貸出カードだけは 忘れないでね

宮野馨 今日は年明けですし、何よりもわけあって初めての場所です。お店のマスターも百戦錬磨でしょうけれど、こんな祝詞(しろくま宣言)が読み上げられるとは想像していなかったでしょう。お話の進行も後回しです。いつもより早めに、自由にお話をしましょうか。

図書委員 はい、ここで早めのキャラ解放とさせていただきます。皆さんこんにちは柏原はねみですー。 しろくま図書委員会は、宮野くんを軸としたお話ですので、私の役名は「あのこ」と台本に書かれております。そのため、このキャラ解放タイムで名乗らせていただいています。

あのこの歌は、ほとんどが私の子どもの頃の読書体験がもとになっているのですが、読書体験という言葉、教育現場とかで言ったりしますか?(お客さまに聞く)

私はいまもはっきりと覚えている読書体験があります。「はてしない物語」というお話なんですけどね、主人公の少年が本を読んでいるうちに、その本の世界に入ってしまう、それをさらにその外側から私は読んでいるわけです。だけど私は、主人公が埃っぽい物置で物語に引き込まれていくのをまるで自分のことのように体験したんです。今でも、その感覚とか光の感じとか景色とか、そういうのだけははっきり覚えていて、つまりは、そういうところから、いまの、図書委員のあのこにつながっているわけです。あのこがうたの中で、本の魔法は一生続くとか、昼休みに深い森の木陰に隠れてるとか、本の続きを生きる、とか、言ってるのは、ほとんどが私の読書体験に基づいているわけです。

(宮野くんに向かって)わかりますー?

(図書委員の独壇場なので) 少なくとも、僕の読書体験がもとにはなっていないですね。わかります。

図書委員 そんなわけで!みなさんにも、しろくまソングで昭和の中学時代を思い出したり、追体験してもらえたらいいなと思います。これもたぶん、脳の活性化、アンチエイジングですよー。

たかが本されど本

本を読まないぼくは きみと話す権利も
きみの目線の中に うつることもないのかい

本を読まない人をうらんだこともあったわ
なぜみんな図書室にきてくれないのと

たかが本されど本 本は読まなければならないもの?
たかが本されど本 本は読みたくて仕方ないもの
すれちがいの図書室の書架は静まり返るばかり

本を並べる君の背中を何度見ただろう
君がすすめるならばどんな本も手に取るさ

本を読む読まないは結局その人の自由ね
ただ私は図書室であてもなく待つだけ

たかが本されど本 本が苦手なぼくは罪なおとこ
いいえ本それは本 言葉の使い方まちがってるわ

たかが本されど本 紙の束だと思えばこわくない
いいえ本それは本 世界で一番すてきなもの
すれちがいの図書室の書架は静まり返るばかり

読書日和(下)

雲の日は読書日和 ふかふかのあの上なら ずっと本を読んでいられる
秋の日は読書日和 だって「読書の秋」だって 昔からそう言われてるし
雪の日は読書日和 いつもの音が消えて 本の世界の音がきこえる
星の日は読書日和 見上げた星座の向こう あなたをかんじられる

永遠に読書日和 好きなだけ読んだら またあした 最初に戻る

絶対禁止

気温25度以上は禁止です 汗をかいてしまうから
本がよごれてしまうから 気温25度以上は禁止です
食べながらなんてもってのほか手を洗ってきてください
本がよごれてしまうから 飲食禁止は常識です

図書室の本には透明なカバーフィルムがはってあるけど
決して万能じゃないんです 大事にしてほしいんです

ページを折るのは禁止です 一度折ったらもどらない
本がいたんでしまうから ページを折るのは禁止です
線をひくなんてもってのほかあなたの本じゃありません
本がいたんでしまうから あとの人だって困ります

図書室の本を大切に できない人は来ないでください
あなたは出入り禁止です ホントはそう言いたいけれど

よごれた本をみるとかなしくなる
いたんだ本はかわいそう
だから私の中では絶対禁止!

図書室の本はいつだって 手にとる人を待ってます
みんなの役に立つために あなたの役に立つために・・・

みなさんの体と心の準備が整ったところで、いかにも昭和の中学生らしい、みんな馴染みの英単語で作った2025年のテーマ曲に突入です。

リーディング・ハートビート

リーディング・ハートビート
ときめくストーリー
リーディング・ハートビート
こころひらいて

キミの声がきこえたんだ
ただそれだけを頼りにして
幾千ある本のなかから
ひみつのワード探し出すよ

強い風に背中をおされて
次のシーンへ飛び込めば

リーディング・ハートビート
かけだすストーリー
リーディング・ハートビート
ブレーキはいらない

選ぶのはキミシダイ
見逃すな、読み取れ!

  リーディング・ハートビート
リーディング・ハートビート

僕の声がきこえるかい?
いつだって呼んでいるよ
星屑の羅針盤で
銀河へ連れていってあげる

闇にひそむ伏線気づけば
一人前さブックラバー

リーディング・ハートビート 
カギをつかんで
リーディング・ハートビート
その先へ進め

選ぶのはキミシダイ
行間を、読み取れ!

  リーディング・ハートビート
リーディング・ハートビート

無限大のこの世界
胸の鼓動は最高潮
誰もぼくらを止められやしない

リーディング・ハートビート
ときめくストーリー
リーディング・ハートビート
こころひらいて

選ぶのはキミシダイ
見逃すな、読み取れ!

リーディング・ハートビート
かけだすストーリー
リーディング・ハートビート
ブレーキはいらない
リーディング・ハートビート

あなたに会いに 昼休みの図書室 二年後

昼休みの図書室は 誰もいないから
ほんの束の間 あなたに会いに行く
到底 いくことも かなわないような
深い森に あなたは すんでる

私は遠くから そっとのぞく
音を立てず静かに 表紙をひらいて
心臓の音がきこえるくらい いま近くにいるから
もうだれも 邪魔しないで

昼休みの図書室は 昨日の続き
とまっていた 時計が動き出す
到底 みることも かなわないような
ちがう時代に あなたは いきてる

私は遠くから そっとよりそう
透明なまま激しく 想いをよせて
熱い呼吸をかんじるくらい いま近くにいるから
この瞬間 こわさないで

どんなにあなたに会いたかったか 駆け出したら止まらないから
読み進めるほど速くなってゆく その背中追いかけてく

心臓の音がきこえるくらい いま近くにいるから
もうだれも 邪魔しないで

(ここで、この冬のお話に戻ります。)

ある、雪の日のことです。あのこは、窓の外を見て、雪が降るのを見ています。ぼくは、いいことを思いつきました。プラン6です。歌にしましたので聴いてください。雪降る図書室。

雪降る図書室

雪が降るのをあのこは見ていた
窓の向こうをぼんやりと
笑っているのかな
回り込んで見たい

大きな杉は図書室のあたり
風や重みで揺れるたび
笑っているのかな
口があいているよ

渡り廊下で片手で固め
どこに投げようか迷うな

どこにだって僕は投げられるきっと
強く早く高くどこにでも届く

コントロールは自信があるんだ
あそこの枝にぶつけたら
図書室の脇に
たくさん降らせるよ

渡り廊下で大きめに作り
君のそばの枝を狙うよ

もしもそれで君が笑ったらいいな
もしもそれで君が笑ったらいいな

狙い通りの枝を揺すって
みんな驚いていたから

もしもそれで君も笑ったらいいな
もしもそれで君も笑ったらいいな

あの、ちょうど図書室の脇のあたりにたつ、でっかい杉の木の枝に雪をぶつけたら、あの子が驚くくらい、雪が、わさーっと落ちてくるはず。で、なに?誰?いまの誰?すご~い。なんてことになるんじゃないでしょうか。

と企図する宮野くんに対して、図書委員は

雪がふると思い出す言葉や本があります。どんなに昔にかかれたものでも、読んだとき私に届く。それって時をこえたといってもいいんじゃないかな。どさーっとか、ばさーっとかじゃなくて、空からそっと降り出す雪をみるのが、私はとてもすきなのです。

雪のたより

雪がふるのを待ってるの
  部屋の電気を消したまま

ほの明るい曇り空から 
ふわりふわりとやってくる

それは、天からの手紙 
そう言ってた博士がいたの
もしかしたら今のわたしと
同じ気持ちかも知れない

息をころして 待ってるの 
部屋の扉を 閉めたまま

かすかな音 耳をすませば
ひらりひらりと落ちてくる

昔、雪の結晶を
本にした殿様がいたの
もしかしたら今のわたしと
同じ気持ちかも知れない

雪のたよりは時をこえ
こうして私にも届く
雪の本をながめながら
今日も私は待っている

この「雪のたより」という歌の一番は、物理学者であり、雪の研究者としても有名な、中谷宇吉郎先生の言葉、雪は天からの手紙、という、言葉にふれながらうたっています。二番は、江戸幕府で老中まで務めた御殿様、土井利位がのこした雪華図説という、雪の結晶の観察図録のことを歌っています。そのころはいまより気候が寒かったそうです。オランダから入ってきた顕微鏡をつかって、雪の結晶をみて、ひとつひとつ丁寧に図に書いていました。この雪華図説は国会図書館のアーカイブにあって、インターネットでも閲覧できますから、興味があったらみてみてください。とても素敵な本です。

さて、二月もすぎれば、三学期もおわりです。プラン6あえなく失敗した宮野くん。教室のなかでもなんとなく静かなまま、今日もすぎてゆきます。

きみとぼくは同じ

遠い国にすむ 遠い遠いひと
まるで届かない 遠い星のよう

きみとぼくを隔てているものはなに?
同じ机 同じ椅子に 座っているのに
きみの国はどこ なにが見えているの

本の国にすむ きみは図書委員
まるで届かない ちがう星のよう

きみとぼくの共通点どこにある
同じクラス 同じ学校 ただそれだけ
きみの席はここ ぼくの後ろなのに

同じ机 同じ椅子で 同じクラス 同じ学校
同じ町で 同じ空気 同じ授業 同じ校庭
同じテスト 同じノート 同じチャイム 同じ同じなのに・・・

きみはちがう星すんでるみたいだ

宮野独白

例によってこの冬も、図書委員のあのこと話すきっかけが作れないまま、終わっていくのでした。そんな僕のために今日も、お集まりどうもありがとうございました。

本の住所~NDCコードのうた

Fu Fu Fu~
おかえり 今日はたくさん返ってきたね
おかえり それぞれの場所に戻しましょう
本には 住所があるんです
1は哲学 2は歴史 3は社会科学
覚えておくと探しやすいです Fu Fu Fu~

まいごに ならないように正しい住所に
かえして あげられたら嬉しいでしょう?
次の ブロックへ移動して
4は自然科学 5は技術 6は産業
ほらね、もっと知りたくなったでしょう?
7は芸術 8は言語 9は一番多い
文学作品です Fu Fu Fu~

『来年も同じクラスになったら、その時こそはきっと』

きちんと 背表紙を手前にだして
そろえば 本もよろこぶ美しい本棚
残すは 最後のブロック
0は総記 1から9に あてはまらない
本は全部ここへ 戻したらおしまいですFu Fu Fu~

この曲を持ちまして、リーディング・ハートビートインウィンター冬はしろくまの季節です。を終了します。ありがとうございましたー

こうして、初めての会場、東池袋プレイヤーズでのライブ本編が終わり、アンコールには話の流れと関係なく、図書室での楽しい出会いについて歌ったのでした。(いつものように同時配信は行わず、録画した動画を編集の上、事後ご希望の方にお買い上げいただきました。)

あの本棚で会いましょう

たとえば 私の好きな本  
あなたの 好みに合うならば
きっといろんな話ができて  
ずっと続いてゆくでしょう

はじめて きみを見かけた日
きみが 手にしたその本は
ぼくが返したばかりの本  
うしろ姿を目で追った

あなたと私はどこかしら 似ているところがあるのかも
約束なんてしてないけれど あの本棚でまた会いましょう

たとえば あなたの好きな本
私に 教えてくれたなら
すぐに図書室で借りてきて
大事に読んでゆくでしょう

なかには 好きになれない本
趣味が 合わない本だって
きっとでてくることでしょう 
読書好きなら当然のこと

それでもやっぱりどこかしら つながりあっているのかも
あなたと本と私の関係 きれいな三角になるのかな

いくつも偶然が重なれば 必然にかわってゆくのかも
ふたりが交わす言葉はきっと あの本棚でまた会いましょう

ふたりが交わす言葉はいつも あの本棚でまた会いましょう

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